第1話 持ち家VS賃貸

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結婚してから住み続けている賃貸住宅。

特に不自由はない。特に不満もない。

でも夫婦二人ともなんとなく将来は持ち家に住みたいな。なんて思っている。

定期的にポストインされる注文住宅相談会やら建売住宅見学会のチラシ。

やっぱり素敵なお家がほしいな~。ローン組むなら早いほうがいいよな~。

夫も30歳を超えてきたし、ローンの完済年齢気になるな。

でもな~。まだそんな多額の借金を抱える覚悟ないしな~。

家は欲しいけど、ローン完済年齢も頭をよぎるけど、多額の借金。多額の借金。多額の借金。

う~ん、やっぱりしばらく賃貸かな。と思っていた私。

しかし夫。

「将来どうせ持ち家を買うなら、今払い続けてる家賃がもったいなくない?」

確かに…

ローン完済したあかつきには、家や土地が資産になるって言いますし?

ずっと賃貸で家賃を払い続けた先には何も残らないどころか一生家賃を払う生活が待ってますし?

それに加えて私たちには、会社からの住宅補助がないですし。

ということは毎月賃貸にお金を払い続けるという選択はお金をドブに捨てていることと同じでは!?

それなら家買っちゃうのもアリでは!?

なんて思ってみても、踏ん切りがつかない私。

いろいろなツールを使って調べてみることにした。

そして賃貸VS持ち家どっちがお得論争という仁義なき戦いを知ったのである。

調べつくした結果、個人的たどり着いた答えは『賃貸のほうがお得説』。

というより正しくは賃貸のほうが人生において低リスクだから生きやすい説。

そもそも家や土地はよっぽど立地がいいとか思わぬ大当たりがない限り、ローン完済時に資産として有用な価値が残るかが怪しいってことに気づく。

田舎に家建てても30年後には家本体に価値は残っていないし、肝心の土地も値が下がっている可能性が高い。

都会に家を持つなら話は別だけど私たちの給料でその地域の物件買えるかがそもそも疑問。

よって資産目的で買うのはなし。

あとは、今思い描いている人生設計通りに生きるかもわからないこと。

例えば、子供は2人ほしいから3LDKを買ったが、実際本当に子供が授かれるかもまだわからない。

今はこの地域にずっといようと思っていても、この先災害で住めなくなるかもしれないし、仕事の都合で住む場所が変わるかもしれない。

最後はやっぱり将来に対する漠然とした不安から。

例えば、ローン完済まで今の仕事続けてるかもわからないし。

そもそもずっと仕事があるとも限らないよね。(ト〇タでさえ終身雇用厳しいって言ってるし。)

不確定要素満載のなか、多額の借金背負ってまで家を買う必要性とは?

もうしばらく賃貸でもいいかな。なんて思ったわけです。

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